畳と和室の情報ブログ

和室の魅力と暮らしに役立つ畳の情報をご紹介しています。

知らないと損をする畳の相場 高級品と格安品との違いや値段をご紹介

畳の値段が種類によって違う理由とは

 

f:id:tatamijouhou:20190926113631j:plain

 

 

畳の値段は種類によって違います。

 

ですが、「畳の種類」といっても、なんだかよくわからないですよね。

 

そこで今回は、『畳の種類』、『畳の値段が種類によって違う理由』について

ご説明いたしましょう。

 

まずは『畳の種類』について、畳は大きく分けて「国産」「中国産」「化学畳」の3つに分けられます。

 

「国産」と「中国産」は、畳表の材料となる「い草の生産地」による種類分け、

「化学畳」とは「和紙」や「樹脂」など、い草以外の材料で作られた畳です。

 

高品質な「国産い草」を使って作られた畳は、一帖何十万円という価格の高級品もめずらしくありません。

一方で、「中国産」や「化学畳」は、「国産」と比べてお手頃な製品が多く、広く一般に普及しています。

 

では、次に『畳の値段は種類によって違う理由』についてご説明いたしましょう。

 

畳の値段のポイントになるのは、次の3つです。

・材料の質

・加工技術

・設置技術

 

材料の質は、「畳表」、「畳床」、「縁」といった畳の材料そのものの品質です。例えば、「畳表」はその主な材料は「い草」ですから、「い草」そのものの品質が決め手になりますが、「い草」を織り「畳表」に加工する「製織」の技術も重要な要素になります。

 

 

「加工技術と設置技術」は職人さんたちの力量によるところが大きいですが、

「材料の質」となる「い草」もまた栽培農家さんの工夫と努力の賜物です。

 

「天然い草」の栽培にはたいへんな手間と労力がかかります。また、過酷な天候、自然環境との戦いでもあります。

適切な品質管理のもとで栽培された「国産」い草は、高品質なものが多く、値段も高価な傾向にあります。

 

「中国産」い草は、栽培期間短縮のため早期刈り取りなど、い草がしっかりと成長していない状態で収穫されていたり、農薬の散布状況や加工過程も丁寧でない場合もありますが、価格はお手頃なものが多く、広く一般に普及しています。

 

「化学畳」は日本国内で製造されているものが多く、天然い草のように天候などに左右されることなく、一定の品質のものがメーカーにより供給されています。

近年はさまざまなタイプの「化学畳」があり、耐久性やインテリア性、お手入れのしやすさなどから、需要は拡大傾向にあります。

 

このように材料の質、加工技術などがそれぞれ畳の種類により異なることが

値段が違う理由です。

 

 

ひとクラス上の畳 高級品の良さとそのお値段

 

 

f:id:tatamijouhou:20190926114642j:plain

 

 

 

「ひとクラス上の畳」といえば、やはり「国産天然い草の畳」でしょうか。

 

近年は希少品ともいえる「国産天然い草畳」、お値段もけっして安くはありませんが、品質の良さは日本国内だけでなく、世界的にも認められています。

 

それでは、その「ひとクラス上の畳、高級品の良さ」とはどのようなところでしょう。ひとことで表現すると、「本物である!」ということでしょう。

 

ひとクラス上の上質な畳の良さは、見た目の美しさはもちろんですが、何よりも「安心できる品質」ではないでしょうか。

良質な素材で作られていることはもちろんですが、熟練の職人さんが丁寧に仕上げたものは、細部の仕上げの滑らかさ、つなぎ目の美しさに表れ、物作りの素晴らしさを感じることができます。

 

畳に限らず、上質なものには美しさと気品があります。

 

ひとクラス上といわれる高級品の畳は、「本物の畳屋さん」でしか扱っていませんが、そのお値段はどのくらいなのでしょう。

 

高級品といわれる畳とはファッションでいえば「オートクチュール」のようなもの、すでに出来上がっている既製品とは異なります。

生地から選ぶ高級スーツのように、職人さんと相談しながら注文するオーダーメードです。

畳の場合ですと、主材料である「畳表」、「畳床」、「畳縁」を選び、注文します。

 

畳の芯になる部材の「畳床」は「国産藁床」、「畳表」は「国産天然い草」、「畳縁」は「麻」と、ひとクラス上の素材を選んでオーダーした際のお値段はどのぐらいでしょう。

信頼できる畳屋さんにたずねてみたところ、「2万円ぐらいからできます」とのことでした。

 

多くの人にとって、素敵な住まい作りはとても大切です。

そんな期待に応えてくれる上質さは、豊かなライフスタイルに欠かせないものですよね。

 

 

 

お値段がリーズナブル 手に入りやすい畳の格安品のデメリット

 

f:id:tatamijouhou:20190926115344j:plain

 

 

畳の購入を考える際に、お値段がリーズナブルというのはうれしいですよね。

 

格安なお値段で畳を手に入れることができればいいな!

そう思うのはどなたも同じではないでしょうか。

 

一方で、「格安だけど、大丈夫かな?」という不安もあったりもしますよね。

 

そこで今回は、「手に入りやすい畳の格安品のデメリット」について検証してみましょう。

 

どのような物でもそうですが、値段の決め手となるのはその素材です。

 

畳の場合ですと、畳表の材料である「い草」の品質や使われる本数により、

お値段が異なります。

 

高品質な畳表の素材は、良質な「い草」であることはもちろんですが、畳表を織る際に使われるい草の本数も多く、最上級の物では約8000~10000本。

い草をたっぷりと使いしっかりと丁寧に織り込んである畳表は厚みがあり、弾力性、耐久性に優れています。

 

対して、格安品は品質が劣る「い草」が使われ、本数も少ないという可能性があります。品質が劣るい草は、表皮が薄いだけでなく、中味がしっかり詰まっていないため脆く、弾力性や耐久性に難があります。

物によっては数ヶ月で畳の表面が剥がれササクレができてしまうなどということもあります。

 

そして、格安品のいちばんのデメリットとしては、栽培過程や流通経路が明瞭でない物が多いことです。

格安品は「中国産」であることがほとんどで、「国産」のように品質管理が厳密ではなく、栽培過程や農薬の散布状況なども不明瞭であったりします。

 

また、い草の色を青く綺麗に見せるため染料で色を付けている物もあり、どのような染料が使われているか不明であったりします。

 

このように畳の格安品にはさまざまなデメリットがあります。

今回、格安品の例として挙げた「中国産」ですが、全ての「中国産」がこのようなデメリットがあるわけではありません。

近年は品質も向上しており、中国産だから品質が悪いと決めつけてしまうのは短絡的ですが、栽培過程や流通経路の明確さでは国産に勝るものはないといえるでしょう。

 

 

 

tatamijouhou.jp