畳の手入れの仕方で寿命がかわる!畳を長持ちさせる3つの習慣
畳のお手入れをする前に知っておきたい畳の仕組み
畳はお手入れの仕方で寿命がかわります。
まちがったお手入れで畳の寿命が短くなってしまう、
なんてことになったら、もったいですよね。
そのために、まず畳の仕組みを知っておきましょう。
畳の構造はたいへんシンプルです。
「畳床」、「畳表」、「畳縁」、主にこの3つの部分からできています。
「畳床」は幾重にも重ねた稲藁を圧縮して作られ、 畳の土台となる芯の部分です。普段私たちの目には触れませんが、断熱効果、調湿作用、弾力性など、さまざまな重要な役割を担っています。
「畳表」は天然のい草を編み込んで作られた、畳床の表面を被う部分です。
主材料である「い草」はたくさんの優れた機能があり、スポンジのような内部にたくわえた水分を吸放出し空気中の湿度を調節し、自然の調湿機能の役割を持っています。
また、「い草」には空気の浄化作用、リラックス効果などがあり、畳の香りに癒されると感じるのはこのためです。
「畳縁」は畳の長辺に縫い付けられる布の部分です。
土台である「畳床」に「畳表」を固定し、畳表の角の摩耗防止や畳を敷き合わせる際にできやすい隙間を〝しめる〝などの役割があります。
このように、畳の構造と各部に使われている素材には、それぞれ大切な役割があり
、快適に暮らすための仕組みと知恵が活かされています。
近年では技術の進歩や住宅事情の変化などにより、さまざまな素材の畳も増えていますが、畳の基本的な構造や製法に関しては大昔から変わりません。
畳の仕組みを知ることは、効果的なお手入れの仕方を知ることにつながります。
美しく保たれた畳は、丁寧な暮らしを感じさせます。
効果的なお手入れで、お部屋だけでなく心もスッキリと整いそうですよね。
知らないと損をする!効果的なお手入れの仕方とは
畳を美しく快適に保っておくためには、お手入れが必要です。
『手間がかかりそう・・』『なんだかよくわからない』
ついついそう思ってしまいがちですよね。
そこで今回は、『効果的なお手入れの仕方』についてご紹介いたしましょう。
効果的なお手入れ仕方のポイントは、畳を傷めることなく清潔に保つことです。
まずはお掃除の仕方、畳のお掃除は掃除機を使ってという方が圧倒的に多いと思います。
《掃除機》
掃除機をかける際は、畳の目に沿って優しくかけるようにしましょう。
ゆっくりとホコリを吸い込むように意識するといいですね。
掃除機のヘッド部分を畳に強く押し当てて動かしたり、左右に動かしたりしないよう気をつけましょう。
《拭き掃除》
月に1回程度、拭き掃除も取り入れましょう。
原則はから拭きですが、汚れが気になるようなら、固く絞った雑巾を使いましょう。この際、水よりもお湯を使うほうが乾きやすいのでおすすめです。
また、市販のお掃除シート(畳用)をお使いになるのも便利です。
拭き掃除も掃除機と同様、畳の目に沿って優しく拭くようにしましょう。
《換気》
お天気の良い日は、窓を開けお部屋の空気を入れ替えましょう。
畳は調湿機能に優れていることが利点ですが、湿気を吸い込みやすい性質です。
高い湿度が続くと、畳が湿気を吸ったままの状態になり、カビやダニの発生原因にもなります。
こまめに換気し、畳に風が通るようにしてあげましょう。
お掃除も換気もほんのちょっとしたことですが、畳を良い状態に保っておくことつながります。
丁寧に取り扱うことで、畳には自然素材独特の風合いが生まれ、趣を感じることができる魅力があります。
年月を経て、美しく変化する畳を楽しみたいですね。
畳の寿命がのびる!身につけておきたい3つの習慣
畳には寿命があるのをご存知でしょうか?
また、3年で「裏返し」、5年で「表替え」と、畳は定期的なメンテナンスも必要です。
畳をいつも美しく快適に保っておくためには、定期的なメンテナンスと共に、ちょとしたお手入れも大切です。ほんのちょとしたことですが、日々の習慣にすることで畳の寿命は大きく変わってきます。
それでは、畳を長持ちさせるためには、どんなことを習慣にすると良いのでしょう。
今回は、『畳の寿命がのびる!身につけておきたい3つの習慣』について、お伝えいたしましょう。
畳の劣化を早める原因は、「埃」、「湿気」、「日焼け」、主にこの3つです。
①埃をためない
汚れが気になったときにサッとお掃除するのが、綺麗を保つコツ。
気になるホコリは、日々のちょっとした心がけでグッと少なくなります。
②湿気をためない
畳は湿気に弱い性質です!
湿気をためてしまうと、カビやダニの発生原因になってしまいます。
畳のお部屋は、常に換気を心がけ、風通し良くしておきましょう。
③日焼けさせない
直射日光は大敵です!
畳の表面は日光に当たると日焼けの跡ができたり、変色したりしてしまい、畳の劣化を早める原因になります。そのため、日光が当たらないよう配慮が必要です。
西日が当たるお部屋や、窓が大きく強い日差しが当たる場所には、遮光カーテンを設置するなど、日差しをさえぎる工夫をしましょう。
畳の劣化を早める原因になる、「埃」、「湿気」、「日焼け」、この3つに気をつけるだけで畳を良い状態に保ち、長持ちさせることにつながります。
日々のちょっとした心がけですが、習慣にしていきたいですよね。