畳の部屋に住んでいる人に聞いてみた フローリングでは味わえない実感できるメリットとは?
畳の専門家が語る畳のメリット5個
畳にはさまざまなメリットがあります。
今回は、『畳のメリット5個』についてご紹介いたしましょう。
1.調湿機能
優れた吸放湿性。
い草がスポンジとなって湿気を吸収し、畳床に含まれる空気が湿気を放出してくれます。ジメジメした季節には、空気が乾燥している季節は水分を放出する調湿機能があります。
2.断熱性
夏は涼しく、冬は暖かい。
5㎝ほどの厚さの畳床は、その材質の中にしっかりと空気が詰まっています。空気は熱を伝えにくい性質があり、冷たい空気もシャットアウトしてくれます。
3.遮音性
吸音効果がある。
畳の部屋は落ち着きと静けさを感じます。これは畳に含まれている空気が余計に音を吸収してしまうからです。この吸音効果のおかげで、畳の部屋は静かに感じ、足音の響きを抑えてくれます。
4.弾力性
適度なクッション性。
スポンジ状になっているい草の構造と、畳床に含まれる空気が衝撃を吸収しクッションの役割を果たしてくれます。
畳の上を歩くととても心地良いのは、この適度な弾力性のおかげです。
5.リラックス効果
い草の香りは森林浴と同じ。
畳の懐かしく清々しい香りはい草によるものですが、い草の香りは鎮静作用があり、心を落ち着かせてくれます。
また、二酸化窒素を吸収する働きがあり、空気の浄化作用もあるため、森林浴と同じようなリラックス効果をもたらしてくれます。
このように日本の気候風土にぴったりな畳は、自然素材のメリットを存分に活かした床材といえます。
夏に感じる清涼感、冬に感じる温もり、他の床材では得ることができない優れものです。
一般の人が実感しているフローリングにはない畳の良さってどんなところ?
『フローリングにはない畳の良さ』とは、どんなところでしょう?
畳の部屋に住んでる人に聞いてみました。
・い草の匂いが好きで、ゴロンと横になるのが好きです。
フローリングでは冷えるしクッション性もないので、ゴロンとくつろげま
せん。
・畳い草の香り、質感に癒されます。
そのまま座れる、 寝られる気軽さが良いです。
・畳は夏はサラッと涼しくて、冬は暖かく感じます。
・家の中で一番くつろげる空間です!
・子育て、孫育てに、畳は最高です。
走って、転んで、畳はクッション性があり、フローリングのように固くな
いのが良いですね。
・雛飾り、五月人形を、床の間から畳にかけて使用しています。
日本の伝統的な季節の行事を楽しめるのが良いです。
・家事(アイロン掛けなど)、趣味(絵葉書作り)、手紙を書くなど、
何か落ち着いて作業をしたいときにピッタリ。
子供たちの宿題も、たとえばば書き初めは和室のほうが心穏やかに書ける
よう。
・心が落ち着き、集中できます。
ちょっと気を引き締めたいときなど、緊張感を感じられるのが良い。
このように、たくさんのご意見がありました。
畳の部屋に住んでいる人たちが実感している『畳の良さ』は、フローリングでは味わえないものばかりですね。
癒しやくつろぎなど、リラックス効果を感じている人がいる一方、集中力や緊張感など、精神的な効果を実感している人も。
リラックスばかりでなく、ピリッと気分を引き締めたいとき、日々のさまざまなシーンで感じる畳の魅力。
生活様式の変化によりフローリングのお部屋が増えた現代において、
畳は『贅沢品』といえるかもしれません。
機能性はもちろんですが、精神的充実、心の贅沢を実感できるのは畳ならではの魅力ですよね。